資格取得制度

「危険が伴うような作業」や「高度な技術を必要とする作業」に就くときは、法律で定められた資格が必要となります。資格には「特別講習」「安全衛生教育講習」「技能講習」「免許」と種類があり、位置づけとしては、

特別講習、安全衛生教育講習 < 技能講習 < 免許

この様な並びになり、より高度な業務を行えるようになります。
主にとびの仕事で必要な資格を紹介します。

 

技能講習

○玉掛け

クレーンで荷を吊る為に、ワイヤーロープなど掛けたりする作業を玉掛けと言い、このワイヤーを掛けたり外したりする作業にはこの「玉掛け」の資格が必要です。

○足場の組立て等作業主任者

高さが5メートル以上の足場の組立、解体、変更の作業をする時には「足場の組立て等作業主任者」の資格を持っている人を配置することが義務づけられています。この資格を取るには足場に関する作業の経験が3年必要です。

○建築物等の鉄骨組立て等作業主任者

高さが5メートル以上の鉄骨の組立解体、変更の作業をする時には「建築物等の鉄骨組立て等作業主任者」の資格を持っている人を配置する事が義務づけられています。
この資格を取るには鉄骨に関する作業について3年の経験が必要です。

○ 地山の掘削及び土止め支保工作業主任者

土止め支保工の切梁、腹おこしの取付、解体作業をする時には「地山の掘削及び土止め支保工作業主任者」の有資格者を選任する事が義務づけられています。受講資格は地山の掘削及び土止め支保工に関する作業について3年の経験が必要です。

○ 型枠支保工の組立て等作業主任者

型枠支保工の組立、解体の作業をする時には「型枠支保工の組立て等作業主任者」の有資格者を選任する事が義務づけられており、この資格を取得するには型枠支保工の組立て等作業について3年の経験が必要です。

○ フォークリフト運転

最大荷重1t以上のフォークリフトの運転には「フォークリフト運転技能講習」の修了証が必要となります。特別教育にもフォークリフト運転者の資格があり、
こちらは最大過重が1t未満という制限があります。受験資格は、「技能講習」「特別教育」どちらも18歳以上。

○ 高所作業車運転

高さ10m以上の高所者業車の運転には「高所作業車運転技能講習」の修了証が必要です。特別教育では10m未満という制限があります。受験資格は、「技能講習」「特別教育」どちらも18歳以上。

 

特別教育・安全衛生教育講習

○ 職長・安全衛生責任者教育

職長とは作業員を総指揮する人のことを言い、各職毎に配置され、工事現場の各職業で一番偉い人のことを言います。現場を任されるには、この講習を受け、職長・安全衛生責任者教育修了証が必要となります。

○ 工事用エレベーター組立・解体等作業指揮者安全教育

工事用のエレベーターの組立解体作業の指揮する者に対しての講習。講習の修了は義務づけられていませんが、修了証を持ってる事が望ましいです。

 

免許・国家資格

○とび技能士

国が実施している技能検定制度で、学科と実技試験があり、
実技試験では、単管パイプで小屋を組みたてます。
国家資格で、この資格を持っていることで、初めてとび職人と認められます。

※その他、資格は本人の希望により取得可能。